動物の小児科
動物の小児科

子犬さん、子猫さんをご家族に迎え、おうちがにぎやかになっていると思います。
本当に可愛いですよね。
彼らはこれから長い時間一緒に過ごす家族です。
今後の健康の土台を作るため、初めの1年間が特に重要です。

大切な新しい家族の健康を守るには、健康チェック、予防注射、寄生虫予防を成長ステージに合わせて受けさせてあげることが必要です。
継続して診ることが重要ですので、信頼できるかかりつけ医を持つと安心です。
時期をみてしつけや避妊去勢手術の相談もされるのがよいと思います。

以下、おおまかな小児科診察の流れです。

おうちに来る(約2ヶ月齢)

急激な環境変化により体調を崩しやすいです。
なるべく一緒にいてあげることは重要ですが、必要以上に触りすぎたりするとストレスを感じますので適度なところにとどめておきましょう。

内科・外科手術の流れ

1週間後健診(約2-3ヶ月齢)

そろそろお家の環境にも慣れた頃です。
この時期の子は「社会化期」と言って好奇心旺盛で、周囲の様々な楽しいもの、怖いものに触れ合い、家族内や外部環境での自分の位置付けやルールを身につけていきます。
性格の大部分もこの時期に形成されます。
ですので、感染症や怪我に注意しつつ、いろいろな体験をさせてあげてください。
また、この時期に初回の健康診断を受けることをお勧めします。
ここで、一般身体検査、先天性疾患の検査、検便、寄生虫予防、混合ワクチン注射等が実施可能です。
食事のあげ方やトイレのしつけなど、気になることは何でもご相談ください。

内科・外科手術の流れ

1ヶ月後健診(約3-4ヶ月齢)

体の成長が著しく、みるたびに大きくなってくる時期です。
この時期には1ヶ月後の健診を行い、一般身体検査や混合ワクチンの追加接種をします。
フィラリア、ノミ、ダニの予防もしっかり始めましょう。
この後から散歩がスタートできますので、かなり行動範囲が広がります。
なるべくたくさんの楽しい経験を積ませてあげましょう。

内科・外科手術の流れ

2ヶ月後健診(約4-5ヶ月齢)

そろそろ乳歯が永久歯に生え変わりはじめる頃です。
お口がムズムズして甘噛みが増えてくるかもしれません。
この時期に2ヶ月後健診です。
一般身体検査に加え、法律で定められた狂犬病予防接種も必要です。
当院では、役所への登録手続きの代行も行っております。

内科・外科手術の流れ

3ヶ月後健診(約5-6ヶ月齢)

急激な成長が緩やかになり、骨格が安定してくる時期に、3ヶ月後健診です。
この時期に一般身体検査に加え、血液検査や尿検査をしておくと安心です。
まだ若いとはいえ、血液異常や尿結石が出てくることが珍しくありません。
ネコさんはこの時期にウイルスの検査をすると正確な結果が出てきます。

内科・外科手術の流れ

約6-7ヶ月齢

出産を考えていない場合、様々な病気を予防するために、避妊去勢手術を受けることをお勧めします。
詳しい説明はこちらへ>>

内科・外科手術の流れ

約7-12ヶ月齢

早い子でアレルギー等が発症してくる時期です。
当院では月に1回予防薬を取りに来るついでに一般健康診断をお勧めしています。
普段からコミュニケーションをとり、状態を把握しておくことによって、微細な変化にも気づくことができるからです。
予防、早期発見、早期治療がどうぶつに優しい医療において最も重要であると考えています。