スタッフブログ

10/26(金)に、年一回のイベント「幼稚園生の動物病院見学会」が当院で実施されました。

 

グループに分かれて病院の施設見学を行いました。初めて見る動物病院の内部にみんな興味津々の様子でした。

 

今年は、エコー検査の体験をしてもらう際に、こんなものを準備してみました!

 

 

エコーで見ると以下のように見えます。

 

ゼリー

煮卵

ちくわ

 

体験してもらった園児たちからは、何故これで中身が見えるのか、これで骨を見るとどうなるのか、菌は見えるのかなど鋭い質問が沢山飛んできました。物事に疑問を持ち、すぐに質問する、調べる、そして吸収するといった姿勢は本当に素晴らしいと感じました!

 

 

来年以降も、楽しんで学んでもらえるように工夫していきたいと思います!

2018年10月29日更新

最近、このような変化が見られるようになったら、それは単なる老化ではなく「痛み」が原因かもしれません。

 

・散歩に行きたがらなくなった、行っても走らなくなりゆっくり歩くようになった

 

・階段や段差の上り下りを嫌がるようになったり、動作がゆっくりになった

 

・家の中や外であまり動かなくなった

 

・ソファー、イス、ベッドなどの高いところへの上り下りをしなくなった

 

・立ち上がるのがつらそうに見える

 

・元気がなくなったように見える

 

・飼い主や他の犬と、またはおもちゃなどで遊びたがらなくなった

 

・尾を下げていることが多くなった

 

・跛行(足を引きずったりケンケンしながら歩くなど)がある

 

・寝ている時間が長くなった、もしくは短くなった

 

引用:動物のいたみ研究会「慢性痛を見抜くポイント」

 

痛みの原因はもしかすると、関節の病気である「変形性関節症」かもしれません。

変形性関節症は、高齢の犬や猫で多い病気であることが報告されています。

 

原因と病態

 

変形性関節症は、加齢や体重の負荷、あるいは関節の脱臼や靭帯の断裂など他の病気に伴い発生します。

 

これらの原因により、軟骨が変形し破壊されて薄くなり、クッションとしての機能が低下してしまい、骨が擦れ合い、痛みが発生します。この変化は非可逆性(元に戻らないこと)のため、早期発見と進行を遅らせることが大切です。

 

診断

ポイントは、他の病気を除外診断することです。

 

飼い主様による臨床兆候の情報は非常に重要です。病院ではその情報をもとに触診等で症状を確認する他、歩行検査をしたり、関節の可動域を確認したりします。また、X線検査により骨棘や関節液の貯留が見られることがあります。

 

治療と管理

減量:体重過多な場合は、減量によって関節への負荷が減るため、臨床症状が緩和される場合があります。

 

抗炎症薬の使用:軟骨の破壊を抑制するとともに慢性痛の疼痛管理を行います。

 

適切な運動:関節の可動域や筋肉を維持することで、関節への負荷を減らします。

 

理学リハビリテーション療法:マッサージや温熱あるいは寒冷療法、各種歩行運動、バランス運動、レーザー療法などを行います。

 

サプリメント:オメガ-3脂肪酸、グルコサミン等。最近では、フードに添加されているものもあります。

 

環境整備:滑りにくい素材のものを床に敷く、ベッドは体圧が分散できるものにするなどの工夫をします。

 

細胞療法:関節内にADSC(脂肪幹細胞)やPRP(多血小板血漿)を注射する治療が近年注目されています。

 

病気の状態に合わせて治療を行い、様々な工夫を行うことでどうぶつたち生活の質(QOL)の向上につながります。

2018年10月23日更新

9/30(日)に当院待合室にて、防災トレーニングセミナーを開催しました。

 

 

台風襲来前でしたが、何とか天候も落ち着いており、4頭のワンちゃんと飼い主様が参加されました。

 

 

講師は「犬そだての教室Kokua」でドッグトレーナーをされている鈴木真由美先生にお願いしました。

 

 

鈴木先生は、石巻市社会福祉協議会主催の犬との幸せ講座で、犬のしつけやお悩み相談などの支援に参加していらっしゃいます。実際に被災地に行かれている先生のお話は、説得力があり、スタッフも聞き入っていました。

 

 

今回はいざという時に備えてのクレートトレーニングを行いました。クレートは移動手段としてだけではなく、同行避難時にはワンちゃんの安心できる生活スペースとなります。普段からクレートに入ることが楽しいことだと感じてもらえるようなトレーニングが重要です。参加してくれたワンちゃん達は、クレートの中に入ることができました。クレートは怖いものではないと感じてくれたようで、飼い主さんとのコミュニケーションも楽しんでいるようでした。あとはおうちでの繰り返しの練習で、定着を目指しましょう。

 

 

また当院では、今後も継続して防災セミナーを開催していく予定ですので、今回日程が合わず参加できなかった方は、是非お声がけください。

2018年10月6日更新
武井動物病院は9月をどうぶつ防災強化月間としています。
災害が起きる前に、どの程度シミュレーションし準備できているかが、発生後の生活に大きな影響を与えます。

おすまいの地域の防災マップを確認してみる、自分用・どうぶつ用の防災グッズを点検する、わんちゃんのしつけに再トライする、猫ちゃんにキャリーに慣れてもらう、、、

全てできている方もいれば、これからの方もいらっしゃるかもしれません。
一度にやるのは大変だと思いますので、まずはひとつやってみませんか。
 
 
どうぶつの防災・減災についてはこちらもご覧下さい。
当院オリジナルペット防災健康手帳は、病院受付にて無料でお配りしております。

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2018年9月3日更新

猫汎白血球減少症猫パルボウイルスによる感染症です。

 

猫汎白血球減少症という病気の名前は、細菌やウイルスと戦い身体を守る役割のある白血球が著しく減少することに由来します。

 

この病気の原因となる猫パルボウイルスは、腸の粘膜の細胞や、白血球が生まれる場所である骨髄に感染して細胞を破壊していきます。その結果、腸炎に伴う嘔吐、下痢、脱水、そして白血球の減少により免疫力低下が起こります。

 

ワクチン未接種の子猫の場合は、数日の経過で死亡する場合があり、死亡率が高く恐ろしい病気です。お母さんからの母乳に含まれている移行抗体の効果が消失する頃が危険です。

ワクチンを接種しウイルスに対する十分な抗体を持っている場合、重症化することはありません。

子猫を飼い始めたら、動物病院での健康診断とワクチン接種を受けることが、大事な家族の一員を守る重要なポイントです。

 

感染経路

感染した猫の糞尿や、それらが付着した場所、食器を舐めたりして経口感染します。

感染猫の汚物に触れた人が、その手で別の場所に触れたり、別の猫を触ったりしても感染源になります。人はこのウイルスに感染しません。

 

症状

発熱や嘔吐、下痢とそれに伴う脱水症状、衰弱が見られます。

お母さん猫が感染した場合、お腹の猫に小脳の形成不全による運動失調がみられる場合もあります。これは生まれて2週間程度の子猫にも起こる可能性があります。

 

診断

ウイルス抗原検査、ウイルス抗体検査、遺伝子検査等を行います。

 

治療

嘔吐や下痢で水分や電解質を失っているため、輸液を行います。特効薬などはなく対症療法を適切に行う必要があります。白血球の減少で別の細菌やウイルスの感染を受けやすい状態ですので、非経口的に抗菌薬を投与します。

 

消毒

猫パルボウイルスは非常に抵抗性が強く、環境中で長期間感染性を保持するウイルスです。次亜塩素酸(0.2~1%の濃度)が有効ですが、糞や尿などの有機物が存在すると著しく効力が減少するため、徹底した消毒が必要です。

 

予防

ワクチン接種により予防が可能です。成長後は年1回程度の接種、もしくは抗体価を測定して接種間隔を個々に合わせて決めます。

ご家族がウイルスを運んでしまう場合があるので、動物を触ったら手洗いを徹底しましょう。

 

万一感染が疑われたら

ワクチン未接種で重い下痢をしているなど、感染が疑われる場合は、病院に症状やワクチン歴等を事前に連絡することをおすすめします。パルボウイルスに感染している可能性がある場合、他の動物への感染予防、感染した動物の隔離が必要となります。

2018年8月7日更新

7/22(日)に、パピーケア教室を実施しました!

 

参加してくれたのは、

 

コイケルフォンディエ、マルチーズ×トイプードル、柴の子犬さんたちです。

 

みんなで遊びましょう!

 

お利口に待つことができます!

 

 

それぞれに個性があり、毎回新たな発見があるので、やっていて楽しいです。

 

今後は、当院パピーケアの卒業生を集めて、同窓会を開いても楽しいかなと考えています。

2018年7月24日更新

こんばんは。

 

 

本日は東京でも史上最高気温が記録されるなど、危険な暑さが続いていますね。

 

 

16:30頃に、病院の駐車場の前(道路からの高さ30cmくらい)で温度を測定してみました。

 

 

結果は、、、

 

ちょっと見にくいですが、「HH」と表示されています。

 

 

この温度計の測定限界は50℃です。つまり、道路近くの気温は50℃以上ということです!!

 

 

人も暑いですが、この時間にお散歩中のわんちゃんは50℃以上の中で歩いてることになります。

 

 

熱中症になってしまいます。

 

 

この時期のお散歩は、早朝か夜のなるべく涼しい時間に短時間にしておきましょう。

 

 

涼しいだろうと油断せず、体を冷やすグッズを利用してください。体の弱い子は無理して行かなくても大丈夫です。

 

 

熱中症についてはこちらのコラムを参考にしてください。

http://takei-amc.com/wp/category/blog/chudoku/

2018年7月23日更新

動物病院での犬猫の手術で多いものといえば「消化管内異物」があります。

 

消化管内異物の種類ですが、様々なものがあります。

 

その中でも、ボールなどのペット用のおもちゃや、ジャーキーなどのおやつ、鶏の骨、靴下などの衣類、ひも、果物の種、針、毛玉、ボトルのキャップ、アクセサリーなどがよく見られます。

 

 

どうぶつが口に加えて遊んでいるうちに誤って飲み込んでしまう場合や「異嗜症」と言って普通は食べないものを口にしてしまう場合もあります。

 

消化管は口腔から始まり、食道、胃、小腸、大腸を経て肛門に至ります。異物がどこにあるかによって動物に現れる症状も異なります。

 

食道の場合は、吐出と嘔吐を繰り返すほか、喉に何かが引っ掛かったような仕草のような症状を示す事もあります。

 

胃の場合は、繰り返す嘔吐が主な症状です。粘膜の傷害によっては吐血することもあります。嘔吐を示さずに食欲不振や体重減少が長く続く場合もあります。

 

小腸、大腸の場合は、嘔吐や便の異常を示したり、食欲や元気低下を示す場合があります。

 

場合によっては便臭のような臭いの強い嘔吐をすることがあります。

 

胃、小腸、大腸に異物がある場合は、急性の症状を示さず数日から数週間かけて徐々に症状が出たりすることがあり注意が必要です。

 

 

 

  • ◎診断方法

 

①まずはご家族のお話を聞くことが重要です。いつから、どのような症状が出ているか、何を食べた可能性があるか、異物の破片があればそれを持ってきて頂けると助かります。

 

②次に動物の体を触診することが非常に重要です。触った時点で異物が分かる場合もあります、同時にそれがどの部位なのか慎重に確認します。

 

③消化管内異物を疑う場合は、状況に合わせて検査を実施します。その一例をお示しします。

 

X線検査

X線で白く写るような異物(骨や金属など)は存在を確認することができます。X線で白く映らないような物も多くあります。食道や胃の拡張がないか、腸のガスの貯留具合など、正常像との違いを考え注意深く確認します。

 

超音波検査

特に小腸、大腸の異物を診断するのに有用です。異物があるとその場所に異物の形に対応した影が言えることがあります。紐状の異物があり腸重積の状態では腸管が多層構造になるという特徴的な所見が認められます。

 

X線造影検査

造影剤を消化管に流して、異物の輪郭や大きさ、閉塞部分を明らかにする方法です。造影剤にはバリウムやヨードがありますが、異物が消化管を突き抜けて穴を開けている状態(消化管穿孔)が疑われる場合や内視鏡を実施する予定がある場合は、ヨード造影剤を選択します。

 

内視鏡検査

内視鏡検査では、先端に小型のカメラを内蔵したチューブを口または肛門から挿入し、消化管の粘膜状態や内部の異物の有無を確認することができます。動物では麻酔下で実施します。内視鏡にはカメラのほか、鉗子口という穴がありそこから小さな鉗子(物を掴める)を出して異物をキャッチし、摘出可能なものであればそのまま持ってくることができます。

 

 

 

  •  ◎摘出方法(内視鏡による摘出と外科手術による摘出)

 

食道や胃の異物で、鉗子でつまんで摘出可能な異物の場合は内視鏡の適用になります。内視鏡は小腸の前半部くらいまでは到達できますが、それ以降は届きません。

 

また、異物が大きすぎたり、形状が危険な場合や異物が消化管を突き抜けて穴を開けている状態(消化管穿孔)では内視鏡での摘出はできず、開腹手術が必要です。

 

事前に実施する検査(X線検査等)だけで全てを把握できるわけではありません。内視鏡で異物と消化管の状態を確認し、状況によっては開腹手術に移行することがあります。

 

 

 

 

  • ◎摘出後のケア

 

異物が小さく消化管粘膜の損傷も少ない場合は比較的早期に回復します。

消化管の壊死や穿孔があった場合、腹膜炎が生じている場合などは術後も状態に合わせて積極的に治療を実施します。嘔吐を繰り返していた場合は、脱水や栄養状態が悪くなっていることが多いのでケアが重要です。

 

胃や腸を切開、切除した場合には慎重な食事管理が必要です。

 

 

 

 

  • ◎異物の誤食を防ぐためにできること

 

口にすっぽり入ってしまい、丸呑みできてしまうサイズのおもちゃは危険ですので気をつけましょう。

また家の中では、どうぶつが届く場所に小物、薬等危険になるものは置かないようにしましょう。

 

異物を飲み込んでしまった場合、便に出てきて事なきを得る場合もあれば、気づかれずに閉塞や消化管穿孔、腹膜炎などの重篤な状態になる場合もあります。

どうぶつが異物を飲み込んだのを見た時や、見ていなくてもいつも遊んでいたおもちゃが無くなった、吐くようになったなどの症状が見られる時は、早めに獣医師の診察を受けていただくことをおすすめします。

 

 

2018年7月11日更新
  • 歯周病とは?

歯周病は、犬や猫の3歳以上の70%以上が罹患しているといわれています。

 

歯周組織とは、口腔内で歯を支えている組織のことで、歯肉、歯周靭帯、歯槽骨、そしてそれらを支持する結合組織や血管を指します。

 

歯周病は、この歯周組織の病気で、歯肉が炎症を起こして赤く腫れ出血したり、進行すると歯を支える組織が破壊されます。

また口臭や膿汁なども認められることがあります。

 

放置すると、歯槽骨が破壊されて外側の皮膚まで貫通して膿汁などを排出する外歯瘻や口腔内に貫通する内歯瘻といった状態になったり、顎の骨折をしたりします。

 

  • 歯周病の発生と進行

口腔内は常に唾液で覆われています。

 

唾液中のペリクル(糖蛋白)が歯の表面に沈着すると、これは「接着剤」のような働きをしてしまい、次々と細菌が付着します。さらに食べかすや口腔内の細胞などが集まって「歯垢(プラーク)」が形成されます。

 

さらに唾液に含まれる炭酸カルシウム塩とリン酸カルシウム塩が加わり、3日〜5日程度で石灰化して「歯石」になります。

 

カルシウム塩はアルカリ性の方が歯垢に沈着しやすく、唾液がアルカリ性の犬や猫では、酸性の人よりも歯石が沈着しやすいと言われています。

歯石が形成されるとさらに歯垢が付きやすくなり、炎症の原因となります。

 

はじめは歯肉の軽度の炎症ですが、次第に炎症がひどくなり、歯肉と歯の間(歯周ポケット)が形成されます。

歯根膜や歯槽骨が破壊されるようになり、歯がぐらつくようになります。

 

  • 歯垢と歯石の除去(スケーリング)

超音波スケーラーを用いて、歯の表面の歯垢や歯石を除去するだけでなく、外から見えない歯周ポケット内の歯石や歯垢を取り除きます。繊細な処置が必要となるため、どうぶつの安全のために、麻酔下で行います。

 

 

なお、無麻酔での歯石とりは、非常に危険なだけでなく、病態を悪化させる可能性があり、日本小動物歯科研究会からも、注意喚起がなされております(詳細は研究会HP)。

 

  • ホームケアの重要性

歯垢が歯石になる前に歯磨きで取り除くことができれば、歯周病の進行を抑えることができます。

 

どうぶつに協力してもらえる状態を作ることと、飼い主様が正しい歯磨きの方法を習得し根気強く続けることが重要です。

 

どうぶつにとって歯磨きはあまり気持ちの良いものではありません。

 

なぜやるのかは理解できないですから、じっとしていないからといって怒られると「嫌な経験」として覚えてしまいます。

笑顔で優しく声をかけながら行い、良くできたらしっかり褒めてあげることが重要です。

 

歯磨きの方法も、すぐに歯ブラシを使うのではなく、まずは口に触ることに慣れてもらい、次にデンタルシートを使った方法、それができるようになったら歯ブラシを使います。

少しずつ段階的に行い、最終的には毎日磨く習慣ができると良いでしょう。

 

 

 

武井動物病院では、1対1の歯磨きプライベートレッスンを行なっています。歯石と歯肉の付着具合のチェックから歯磨きのコツと実践トレーニングも行いますので、ぜひ一度、ご利用ください。

デンタルケア プライベートレッスンを開催します

ご予約はお電話にて承っております。042-576-9100

2018年6月7日更新

皆様、こんにちは。

 

5/13(日)の午後に、犬の心臓病に関する勉強会に参加してきましたので、

心臓病について書こうと思います。

 

犬の心臓病で特に多いのが、「僧帽弁閉鎖不全症」という疾患です。

 

心臓は全身に血液(酸素)を循環させるポンプとしての働きがあり、

4つの部屋(左心房、左心室、右心房、右心室)に区切られています。

血液は一定の順番で4つの部屋を回ります。

 

さらに詳しく見ると、部屋と部屋の間にはドア()があり、血液が通った後に閉じて血流が逆流しないようになっています。

 

特に、左心房と左心室の間の弁を「僧帽弁」といい、この弁の機能が低下してしまう病気が「僧帽弁閉鎖不全症」です。

 

僧帽弁が正常に機能しないと、次第に血液が逆流するようになり、進行すると肺や全身への血液循環に支障をきたすことになります。

初期には症状を示さないことも多く、飼い主さんが気がついた時には、かなり病気が進行している場合があります。

弁の機能低下が進行すると、運動や興奮時に咳をする、呼吸が早くなる、疲れやすくなるなどの症状がみられます。さらに重度になると、日常生活でも上記のような症状や、肺水腫による呼吸困難、失神などの重い症状を示すようになります。

 

今回の勉強会では、

ACVIM(アメリカ獣医内科学会)で議論中の

僧帽弁閉鎖不全症の診断方法、ステージ分類の見直し、適切な治療のための治療薬の見直しに関して、最新情報を得てきました。自分が臨床現場で感じていた感覚が、世界の専門医の見解と同様であることが確認できました。

 

僧帽弁閉鎖不全症の治療は大きな転換期を迎えており、今後、無症状で過ごせる期間の延長、また寿命の延長が期待できます。近年では、専門病院で僧帽弁修復手術も可能になっており、実際に手術を行った子が劇的な回復を遂げているのを見ると嬉しい限りです。

 

この病気は、血液の逆流がはじまると心雑音が聞こえるようになります。

定期的な健康診断で、心雑音が見つかれば、検査を行い、他の病気の可能性も含めて早期診断を行うことができます。早期診断できれば、適切な治療により元気な時期を長くすることができます。

 

武井動物病院では、心臓病の早期発見と正しい診断、治療のため、以下の検査を受けることができます。

 

・心臓マーカー測定(血液検査)

・心臓エコー検査

・心臓X線検査

・心電図検査

・血圧検査

 

これらの検査結果を総合的に判断し、治療方針を決めていきます。

 

この病気は命に関わる病気です。

心配なこと、困っていること、自分はこうしてあげたいというご意見を当院の獣医師に思い切りぶつけていただき、ご家族とどうぶつにとって最善の治療ができればと考えています。

なお、僧帽弁修復手術を希望される方には、専門医への紹介も行っております。

2018年5月22日更新