スタッフブログ

1月17日は「防災とボランティアの日」です。

 

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災を契機として制定されました。

 

当院では、どうぶつと飼い主さんの快適で楽しい生活を守りたいとの思いから、人とどうぶつの防災について取り組んでいます。

 

 

今回新たに「人とどうぶつの防災ノート・5つのクイズ」を作成しました。

 

 

当院所属の防災士(獣医師)が内容を考えています。

 

 

病院待合室に置いてありますので、ご来院時にぜひご覧ください。

 

また現在「人とどうぶつのための備蓄品チェックシート」を配布しています。

おもて面が人のための、うら面がどうぶつのためのチェックリストになっています。こちらもご活用ください。

 

 

*当院での防災に関するこれまでの活動についてはこちらをご覧ください*

 

・ペット健康防災手帳:病院受付で配布しています。

http://www.takei-amc.com/wp/news/bousai-notebook/

 

・防災トレーニングセミナーの実施:

http://www.takei-amc.com/wp/news/bonsai-training-news/

http://www.takei-amc.com/wp/blog/bousai-training-2018/

 

・どうぶつ防災強化月間:http://www.takei-amc.com/wp/blog/bousai-sept-2018/

 

・HP「どうぶつの防災」:http://www.takei-amc.com/prevention/bousai.html

2019年1月14日更新

 

子宮蓄膿症とは子宮内に細菌が増殖して膿がたまる病気で、進行具合によっては細菌の毒素により全身に影響が出て死亡することもあるため注意が必要です。

 

子宮蓄膿症の発生には卵巣から分泌されるホルモン(プロジェステロン)が影響します。ホルモンの影響を受けた子宮は内膜が増殖し、細菌による感染を受けやすくなっています。

 

したがってこの病気は、長い期間ホルモンの影響を繰り返し受けている状態の犬、つまり避妊手術をしていない高齢の雌犬に多いのです。(若齢でも起こることがあります。)

 

【原因】

 

子宮内の膿汁から検出されるもので最も多いのは大腸菌で、自身の肛門や外陰部周辺からの侵入が考えられています。

 

前述の通り、ホルモンの影響で感染しやすくなった子宮内で細菌が増えることで引き起こされます。

 

【症状】

 

症状は病気の進行状況によって異なります。

 

初期段階ではほとんど症状を示さないこともあります。

 

一般的には食欲不振、元気消失、多飲多尿、発熱、嘔吐、腹部の膨満や下垂、外陰部の腫大などが見られます。

 

外陰部からの黄褐色や小豆色の膿様物が排出される場合(開放性)もあれば、閉鎖性子宮蓄膿症といって膿が排出されない場合もあります。

 

一般的には閉鎖性の方が開放性よりも病状が重くなることが多いとされています。

 

進行すると細菌毒素の影響によって全身性のショック状態に陥り死亡する場合があります。

 

急性経過をたどるものでは、1週間で重篤な症状を示す場合もあれば、1ヶ月以上にわたり少しずつ病状が進む場合もあります。

 

【診断】

 

血液検査では、多くの例に白血球数の増加が認められ、感染細菌の内毒素によると考えられる腎障害が原因でBUNが増加する場合があります。

 

超音波検査では、液体が貯留した子宮を確認します。

 

超音波検査では子宮の大きさだけでなく、子宮内膜の肥厚が確認できる場合があります。

 

【治療】

 

症状に気づき来院する頃には重篤な状態になっていることが多い病気です。

 

治療としては、外科手術による卵巣と膿の溜まった子宮の摘出が推奨されています。

 

若齢で発症し今後出産を考え子宮を温存したい場合などでは、プロスタグランジンと言って子宮を収縮させる薬剤を用いた内科的治療もありますが、完治しない可能性があり、治ったとしても時間を要すること、再発の可能性が高いことなどを考えなくてはなりません。

重篤な状態では動物の命を優先させるため選択されません。

 

【予防】

 

出産を考えていない場合は、避妊手術を受けることで予防できます。

2019年1月11日更新

12月23日にパピークラス・クリスマス特別企画を開催しました。

 

はじめにエリザベスカラーをつける練習を行いました。

 

エリザベスカラー皮膚病などの病気になった時、手術・入院した時に使う可能性があり、嫌がらずに慣れておくと、ストレスを軽減することができます。

 

今回はクリスマス企画ということで、サンタやトナカイの被り物やカラフルなエリザベスカラーを使いながら、苦手意識を持たないように練習するコツを紹介しました。

 

 

 

 

次は「おやつ当てゲーム」です。4つのコップからおやつの入っているコップを当てるゲームです。

4つもあるので難しいかもしれないと思ったのですが、わんちゃん達は自慢の嗅覚を使って

「これだよ!これでしょ!」といった様子で当てていました。

 

 

今回クリスマスの時期に気をつけたい病気として、「チョコレート中毒」、「鳥骨の誤食」を紹介しました。体感して頂いたように、わんちゃんたちの嗅覚は非常に鋭いので、手の届かない場所に置くことが大切です。

 

次のコーナーは「いつもと違う人からおやつをもらえるかな?」です。

 

人間の社会で一緒に暮らしていくためには、メガネをかけている人、傘やキャリーバックを持っている人、杖を使っている人にあっても過剰に反応しないことが大切です。

 

当院のスタッフが様々な格好で登場し練習をし、苦手なものの克服法もアドバイスをしました。

 

 

最後のプレイセッションでは、楽しくじゃれたり、力を加減したり、遠慮したり、それぞれのペースでコミュニケーションの方法を学んでいました。

 

 

参加して頂いた卒業生のコーギーさん、現役生のチワワさん、マルチーズとペキニーズのミックスさんとそのご家族、ありがとうございました。

 

 

今後もどうぶつと人の快適な暮らしに役立つ企画をしたいと思っています。

2018年12月24日更新

 

 

膵臓(すいぞう)は、食べ物を消化する消化酵素を含む膵液(すいえき)を分泌する役割があるとともに、血糖値を下げるインスリンなどのホルモンを産生する重要な臓器です。

 

急性膵炎とは、消化酵素が何らかの原因で、自分の組織(膵臓や周辺の臓器)を破壊する病気です。

 

普段は消化酵素は膵液として消化管内に分泌された後に、能力を発揮できる状態になるような仕組みになっていて、自分の組織を溶かさないようになっています。

 

急性膵炎ではこの仕組みが破綻してしまい、自分自身の組織を破壊してしまいます。

 

重度の膵炎では、膵臓だけに止まらず、膵臓の周りの臓器(胃、十二指腸、空腸、結腸及び肝臓、胆道系)に炎症が及び、致死的な全身の炎症反応や合併症が起こる場合もあります。

 

 

 

 

急性膵炎の発生率は猫よりも犬の方が高く、犬猫共に中〜高年齢で高い傾向にあるといわれています。

 

【原因】

膵炎の原因は完全に明らかになっていません。

 

リスクを高める可能性があるのは高脂血症との報告があります。

 

その他、膵臓への強い刺激、循環不全、肝臓や胆のうなどの炎症、薬剤など様々な原因から誘発される可能性があるとされていますが、不明な点が多いのが現状です。

 

【症状】

ほとんど症状を示さない場合から致死的な状態になる重症例まであります。

 

犬では重度な場合、突然の激しい嘔吐、元気消失、腹痛、下痢等が認められます。

 

猫では典型的な症状を示すことが少ないといわれ、元気や食欲がない、脱水等が主な症状で嘔吐は見られな場合もあります。

 

【診断】

症状と血液検査、超音波検査等により診断します、膵炎を発症している場合、何らかの基礎疾患や併発疾患を持っている場合が多いことが知られています。

 

したがって膵臓のみに着目するのではなく、全身の多臓器の評価を行い、他の疾患との鑑別を行うこと、膵炎と考えられる場合でも、基礎疾患や併発疾患がないかを評価することが重要です。

 

膵炎と考えられる場合、膵炎の炎症が他の臓器に波及しているかを把握して比較的軽症なのか重症なのかを判断し治療方針を決めることになります。

 

膵炎では、血液中の膵臓に特異的なリパーゼの上昇がみられますが、膵炎の臨床症状がない場合にも上昇する場合があります。

 

血液検査では肝臓(ALPやALT)、腎臓(BUNやCre)への影響や血小板数の減少など全身への影響を確認し、どの臓器に影響が出ているのか予測します。

 

炎症発生の指標となるCRP(C反応性蛋白)を状態のモニタリングに使用する場合もあります。

 

超音波検査では膵臓の腫れや辺縁不正が検知できる場合がありますが、軽症では検知できない場合もあります。超音波検査は他の臓器の評価にも用います。

 

このように膵炎の時だけに見られる症状や検査項目がなく、確定診断が難しい疾患と言われており、上記のような項目を確認して総合的に判断する必要があります。

 

 

【治療】

 

発症後早期に治療を開始することが重要で、膵炎が疑われる場合は確定診断がつかない段階でも治療を開始することで、併発症を防ぐことができる可能性があります。

 

犬では嘔吐が続く場合は、初期では食事制限を行い膵臓への刺激を避け、組織の循環を良くするために輸液管理を行います。

 

また腹痛を抑えるために鎮痛薬を使用したり、嘔吐の抑制するために制吐薬を使用します。

 

合併症の予防の観点から抗菌薬を使用する場合もあります。

 

最近では白血球の働きを抑えて過度な炎症を防ぐ新しいタイプの抗炎症薬も使用できるようになりました。

 

食事は全身状態と嘔吐の有無を確認しながら、低脂肪の流動食などを使用するなど工夫しながら少量ずつなるべく早期から開始します。

 

猫では、嘔吐の症状は少なく、猫の場合は絶食により肝臓への悪影響が発生するため、通常は食事は少量ずつ与えながら、輸液管理、鎮痛薬などを使用します。

 

 

【予防】

高脂血症は膵炎発症のリスクを高めるといわれているため、脂肪の少ない食事をとり高脂血症を改善することが予防につながる可能性があります。

 

過去に膵炎に罹った場合は、再び発症する可能性があるため日頃からの観察と予防が重要です。

 

2018年12月17日更新

先日、第1回日中韓ワンヘルスシンポジウムに参加してきました。

 

内容は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の予防・診断・治療に関する研究成果についてです。

 

SFTSはどうぶつと人の命を守るため、飼い主さんにぜひ知って頂きたい病気です。

 

お時間のない方は「飼い主さんにお願いしたいこと」をまず読んで頂ければと思います。

 

 

ダニ媒介感染症であるSFTSは2011年に中国で発表され、その後日中韓で患者が報告されていることから、各国の研究成果と取り組みを共有・議論するために行われました。

 

 

SFTSの人の症状は発熱、消化器症状が多くに認められるほか、神経症状筋肉痛、出血症状が認められる場合があります。

血液検査では血小板減少白血球減少肝酵素上昇などが見られます。

 

 

現在西日本を中心に患者の報告(多くは50歳以上で屋外活動有)があり、人での致死率は約20%とされています。患者人数は2018年10月31日時点で391人です。

 

人だけではなく、流行地では今までにでは60匹、では4匹の症例報告があるとのことです。

 

猫では人と同様な症状がみられますが、その致死率が高く約60%に達する一方で、犬では感受性が低いと考えられています。

 

 

感染経路としてはダニによる刺咬で、患者発生の時期はマダニの活動が活発になる春から秋が多いことが知られています。

 

またSFTSを発症した犬猫から人が感染したと考えられる事例があり、体液(血液や便など)などからの人への感染の可能性が示唆されています。

 

 

【飼い主さんにお願いしたいこと】

 

①動物のマダニ予防を徹底しましょう。

外を散歩する犬や外に出ることがある猫では特に、駆虫薬を使用してマダニ予防を徹底しましょう。

お済みでない方は動物病院にご相談ください。

 

②動物にマダニが付いていたら適切に駆除しましょう。

咬まれないように注意し、無理に取らず、動物病院で駆除剤を使用して駆除しましょう。

 

③野外の動物には直接触れないようにしましょう。

 

野外の動物はマダニのような寄生虫を保有していたり、感染症にかかっていたりする場合があるため注意してください。

 

やむを得ずSFTSを疑う動物と接触する場合は、ゴーグル、マスク(フェイスマスク)、手袋を使用してください。

 

 

 

 

 

東京では今のところ患者の報告はありませんが、徐々に患者発生の地域が広がっています。SFTSを媒介する可能性があるマダニは東京にもいます。

 

 

森林や草むらなどの他市街地周辺でも生息していることから、油断をしないことが大切です。

 

 

過度に恐れる必要はありませんが、正しい知識を知って対策を行うことが動物と飼い主さんを守ることにつながります。

 

 

さらに詳しい情報を知りたい方は厚生労働省のHPや国立感染症研究所のHPを参照されるのが良いと思います。

2018年12月7日更新

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎とは皮膚から入ってきた環境中のダニなどの抗原に過剰に免疫が反応してしまい、しつこい痒みなどの皮膚症状を繰り返す病気です。

 

アトピー性皮膚炎を発症するどうぶつはアレルギーになりやすい遺伝的な素因を持っており、皮膚はバリア機能が低下し外部からの刺激を受けやすい状態です。

 

健全な皮膚であれば環境中の抗原(ダニ、埃、カビ、ノミ、植物等)が内部に侵入しないように、表皮の細胞がタッグを組んでバリアの役割を果たしています。

 

しかしながらアトピー性皮膚炎の場合には、バリアの機能が弱まり、抗原が細胞の隙間から侵入してしまいます。

 

すると、体内の免疫細胞が「異物が入ってきたぞ」と集まって様々な信号を発信し、痒み物質や炎症性物質の放出も続きます。続々と他の細胞も集まりアレルギー性の炎症が起こります。

 

どうぶつは痒みから皮膚を掻いてしまいます。するとさらに皮膚のバリアが破壊され、些細な刺激に敏感に反応して症状が悪化してしまうのです。また痒み自体もどうぶつにとって、大きなストレスであり、ストレスが病態を悪化させます。

 

 

 

 

 

適切なコントロールで良好な状態を維持する

 

体質が関与するので、持続的なコントロールが必要な病気です。

 

例えば、転んで擦り傷を負った場合、必要な処置をすればしばらくすれば治って元どおりになります。しかしアトピーの治療の場合は、元々の素因も関係するので単純ではなく、処置をしたから治って終わりとはいかないのです。良くなったり悪くなったりしますし、再発します。

 

しかしながら、なるべく良い状態を維持するために、投薬やシャンプーなどを組み合わせた治療を行うことができます。

長期的なコントロールが必要にはなりますが、適切にコントロールできればどうぶつも飼い主さんのストレスも軽減できる病気です。

 

 

【原因と病態】

原因は完全には明らかになっていませんが、以下のような様々な因子が複雑に関与して発生することが知られています。

 

・遺伝的に皮膚の状態が悪かったりアレルギー反応を起こしやすい体質を引き継いでいる

 

・環境抗原に敏感に反応してしまうアレルギー体質

 

・環境抗原(ホコリ、ダニ、植物など)が周りに存在している

 

・表皮細胞間のつなぎをする物質(セラミドなど)が不足しており、バリアが弱い皮膚を持つ

 

・分泌腺の異常により皮膚が乾燥している、あるいは皮脂や汗の過剰分泌で皮膚の状態が悪化している状態である

 

・ストレスを受けている

 

・食物アレルギー(併発している場合が多いことが知られています)

 

 

【症状】

アトピー性皮膚炎に罹患する犬の多くは6カ月から3歳までの間に症状が始まります。

 

皮膚の症状としては初めは紅斑と小さな丘疹が見られることがありますが、多くは痒みのあまり自分で掻きむしってしまい、痕ができたり、脱毛や色素沈着、苔癬化(皮膚がごわごわして硬くなった状態)などの二次的な皮膚症状が認められます。

 

症状が認められる部位は顔、耳のくぼんだ部分、首の腹側部、腋窩、鼠径部、腹部、会陰、尾の腹側部、四肢端が挙げられますが、特に初期の段階では必ずしもこれらの部位に発生するわけではありません。

 

 

慢性化すると細菌やマラセチアの感染を受けやすく二次感染により痒みも増強します。

 

 

【診断】

アトピー性皮膚炎の診断には除外診断が不可欠です。具体的には外部寄生虫や細菌、真菌、脂漏症などによる皮膚炎を除外します。

 

またホルモン疾患や自己免疫性疾患、腫瘍の可能性も除外する必要があります。

 

食べ物が原因の可能性もあるため、食物アレルギーの可能性を除外します。その上でアトピー性皮膚炎に特徴的な臨床所見と病歴から判断します。

 

 

アトピー性皮膚炎の診断基準が示されていますが、全ての動物がこれに当てはまるわけではありません。

 

 

アトピー性皮膚炎の診断基準

 

  1.  ・3歳以下に初発
  2.  ・ほとんど室内飼育である
  3.  ・グルココルチコイド反応性の痒み
  4.  ・痒みが発疹に先行する
  5.  ・前肢の病変
  6.  ・耳介の病変
  7.  ・耳介辺縁には病変がない
  8.  ・背側―腰部には病変がない

 

5つ当てはまると感度(アトピーに罹っているもののうちこの判断基準で陽性となる割合)は85%、特異度(アトピーに罹っていないもののうちこの基準で陰性となる割合)は79%

6つ当てはまると特異度は89%に増加するが感度は58%に減少する。

: Favrot C, Steffan J, Seewald W et al. A prospective study on the clinical features of chronic canine atopic dermatitis and its diagnosis. Veterinary Dermatology 2010; 21: 23–30.

 

【治療】

急性のアトピー性皮膚炎では炎症に引き金となっている因子を可能な限り特定し排除します。

 

非刺激性のシャンプーを使用して皮膚と被毛を清潔にし、軽度の場合は局所的なグルココルチコイドの投与を行います。また感染が認められる場合は抗菌薬を使用します。

 

 

重度かつ広範囲に症状がある場合は副作用に注意しながら経口のグルココルチコイドも使用します。

また、掻痒誘発性サイトカインであるIL-31等のJAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬であるオクラシチニブの経口投与も使用できます。

 

 

慢性のアトピー性皮膚炎では急性と同様に炎症の引き金となる因子を特定して排除し、非刺激性のシャンプーを使用して皮膚と被毛を清潔にします。

 

また抗炎症に関する必須脂肪酸を含んだサプリが使用できます。

 

慢性のアトピー性皮膚炎では薬物投与が効果的です。

 

痒みと皮膚の障害が重度な場合は、抗炎症薬の投与により軽減させます。

局所及び経口のグルココルチコイドやカルシニューリン拮抗薬である経口薬のシクロスポリンや局所投与薬のタクロリムスを使用する場合があります。またオクラシチニブや免疫のバランスを調整するリコンビナントイヌインターフェロンγも使用できます。

 

 

IgE検査などで原因となる抗原が明らかになっている場合、免疫療法(減感作療法)といってどうぶつの体内に抗原を徐々に投与して、アレルギー反応を抑える治療法を行うことが可能です。

 

 

減感作療法についてはこちらもご覧ください。

http://www.takei-amc.com/senmon/atopi.html

 

 

アトピー性皮膚炎といってもその状態はどうぶつごとに異なるので、各々にあった治療法を選択することが重要です。

 

 

 

2018年11月12日更新

10/26(金)に、年一回のイベント「幼稚園生の動物病院見学会」が当院で実施されました。

 

グループに分かれて病院の施設見学を行いました。初めて見る動物病院の内部にみんな興味津々の様子でした。

 

今年は、エコー検査の体験をしてもらう際に、こんなものを準備してみました!

 

 

エコーで見ると以下のように見えます。

 

ゼリー

煮卵

ちくわ

 

体験してもらった園児たちからは、何故これで中身が見えるのか、これで骨を見るとどうなるのか、菌は見えるのかなど鋭い質問が沢山飛んできました。物事に疑問を持ち、すぐに質問する、調べる、そして吸収するといった姿勢は本当に素晴らしいと感じました!

 

 

来年以降も、楽しんで学んでもらえるように工夫していきたいと思います!

2018年10月29日更新

最近、このような変化が見られるようになったら、それは単なる老化ではなく「痛み」が原因かもしれません。

 

・散歩に行きたがらなくなった、行っても走らなくなりゆっくり歩くようになった

 

・階段や段差の上り下りを嫌がるようになったり、動作がゆっくりになった

 

・家の中や外であまり動かなくなった

 

・ソファー、イス、ベッドなどの高いところへの上り下りをしなくなった

 

・立ち上がるのがつらそうに見える

 

・元気がなくなったように見える

 

・飼い主や他の犬と、またはおもちゃなどで遊びたがらなくなった

 

・尾を下げていることが多くなった

 

・跛行(足を引きずったりケンケンしながら歩くなど)がある

 

・寝ている時間が長くなった、もしくは短くなった

 

引用:動物のいたみ研究会「慢性痛を見抜くポイント」

 

痛みの原因はもしかすると、関節の病気である「変形性関節症」かもしれません。

変形性関節症は、高齢の犬や猫で多い病気であることが報告されています。

 

原因と病態

 

変形性関節症は、加齢や体重の負荷、あるいは関節の脱臼や靭帯の断裂など他の病気に伴い発生します。

 

これらの原因により、軟骨が変形し破壊されて薄くなり、クッションとしての機能が低下してしまい、骨が擦れ合い、痛みが発生します。この変化は非可逆性(元に戻らないこと)のため、早期発見と進行を遅らせることが大切です。

 

診断

ポイントは、他の病気を除外診断することです。

 

飼い主様による臨床兆候の情報は非常に重要です。病院ではその情報をもとに触診等で症状を確認する他、歩行検査をしたり、関節の可動域を確認したりします。また、X線検査により骨棘や関節液の貯留が見られることがあります。

 

治療と管理

減量:体重過多な場合は、減量によって関節への負荷が減るため、臨床症状が緩和される場合があります。

 

抗炎症薬の使用:軟骨の破壊を抑制するとともに慢性痛の疼痛管理を行います。

 

適切な運動:関節の可動域や筋肉を維持することで、関節への負荷を減らします。

 

理学リハビリテーション療法:マッサージや温熱あるいは寒冷療法、各種歩行運動、バランス運動、レーザー療法などを行います。

 

サプリメント:オメガ-3脂肪酸、グルコサミン等。最近では、フードに添加されているものもあります。

 

環境整備:滑りにくい素材のものを床に敷く、ベッドは体圧が分散できるものにするなどの工夫をします。

 

細胞療法:関節内にADSC(脂肪幹細胞)やPRP(多血小板血漿)を注射する治療が近年注目されています。

 

病気の状態に合わせて治療を行い、様々な工夫を行うことでどうぶつたち生活の質(QOL)の向上につながります。

2018年10月23日更新

9/30(日)に当院待合室にて、防災トレーニングセミナーを開催しました。

 

 

台風襲来前でしたが、何とか天候も落ち着いており、4頭のワンちゃんと飼い主様が参加されました。

 

 

講師は「犬そだての教室Kokua」でドッグトレーナーをされている鈴木真由美先生にお願いしました。

 

 

鈴木先生は、石巻市社会福祉協議会主催の犬との幸せ講座で、犬のしつけやお悩み相談などの支援に参加していらっしゃいます。実際に被災地に行かれている先生のお話は、説得力があり、スタッフも聞き入っていました。

 

 

今回はいざという時に備えてのクレートトレーニングを行いました。クレートは移動手段としてだけではなく、同行避難時にはワンちゃんの安心できる生活スペースとなります。普段からクレートに入ることが楽しいことだと感じてもらえるようなトレーニングが重要です。参加してくれたワンちゃん達は、クレートの中に入ることができました。クレートは怖いものではないと感じてくれたようで、飼い主さんとのコミュニケーションも楽しんでいるようでした。あとはおうちでの繰り返しの練習で、定着を目指しましょう。

 

 

また当院では、今後も継続して防災セミナーを開催していく予定ですので、今回日程が合わず参加できなかった方は、是非お声がけください。

2018年10月6日更新
武井動物病院は9月をどうぶつ防災強化月間としています。
災害が起きる前に、どの程度シミュレーションし準備できているかが、発生後の生活に大きな影響を与えます。

おすまいの地域の防災マップを確認してみる、自分用・どうぶつ用の防災グッズを点検する、わんちゃんのしつけに再トライする、猫ちゃんにキャリーに慣れてもらう、、、

全てできている方もいれば、これからの方もいらっしゃるかもしれません。
一度にやるのは大変だと思いますので、まずはひとつやってみませんか。
 
 
どうぶつの防災・減災についてはこちらもご覧下さい。
当院オリジナルペット防災健康手帳は、病院受付にて無料でお配りしております。

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2018年9月3日更新